PS4「The Last of Us Part 2」の開発者インタビューが公開!作り込まれたゲーム、限界に挑戦
PS.Blogが更新され、PS4ソフト「The Last of Us Part 2」の開発者インタビューが公開されています。その内容を一部紹介します。
The Last of Us 2の開発について
初期のアイデア
- 2013年の時点で、物語の序盤・中盤・終盤は基本的に構想できていたようだ。だが、終盤部分は開発の進行とともに大きく変更されることになった。
- 「(2013年から)アイデアの核だけはあって。それからチームが増えてきて、彼らともビジョンを共有したんだ。ゲーム作品はみんなで作り上げるものだから、全員でこのアイデアに向けて進んでいった。」
エリーの成長
- 前作から引き続いてキャンバス地の靴を履いた主人公は、大陸を横断するジョエルとの旅から大きく変わった。「エリーは自立した人間になったんだと思う」とドラックマンは言う。
- 「エリーは、正義の裁きを下して、物事を正したい。たとえ、そのために一人で戦わなくてはならないとしても」
新種の感染者
- 「前作では、(感染者の)感染の各進行段階についてすべてを規定した文書を作っていた。だから、なぜ新たなタイプの感染者が出てくるのか、納得できる理由を作らなくちゃいけなかったんだ。感染者の変異がなぜ起こったのか。詳しい話はここでは明かさないけど、環境と、感染発生からの時間経過が変異を生み出したんだよ」
- 開発チームは慎重に検討を重ね、新種「シャンブラー」(有毒の瘴気を発するグロテスクな変異体)を「The Last of Us」世界の生態系にうまく当てはめた。
- 「ランナーは距離を一気に詰めてくる。クリッカーは動きこそ緩慢だけど一撃死の可能性がある。そして、シャンブラーは攻撃範囲が広い。ガス状になった酸の雲を噴き出していて、周りにあるものを燃やしてしまうんだ。もちろんエリーの肌もね。ところが、雲はエリーを傷つけるだけではなく視界も妨げる。そこからランナーが飛び出して来たら......。つまり、他の感染者と同時に出現するとさらに危険な存在になるんだよ」
リアルなプレイ体験の深化
- 開発チームは本作で、核となる部分を維持しながらも、エリーが行なえるゲームプレイの幅を広げるために、武器の種類やカスタマイズ、スキル、敏捷性などを増やしていった。
- 「システムについても同じで、自分の生死が武器によって決まるとしたら、武器を掃除するだろうし、整備もするはずだ。だから、そういうシステムとビジュアルを作った。カメラが近づいて、手に取っている武器を見せ、実際に手を動かして改造する。死をもたらすこれらの道具にエリーが持っているある種の愛着をプレイヤーにも感じてもらうためにね。それが、この世界で生き延びるということなんだ」
- 「犬が加わったことで、敵対的な生存者はプレイヤーを見つけ出す新たな感覚(つまり嗅覚だ)を手に入れた。エリーが移動時に残した臭いの痕跡は、時間とともに薄くなっていく。でも、犬に臭いを嗅ぎつけられると位置を突き止められてしまうんだ。人間には見つからない場所にかくれていたとしてもね。だからといって犬を殺してしまうと、人間を殺したときよりも罪悪感を覚えることになる」
人間らしさを感じる敵
- 「アクションゲームで可能なギリギリまで暴力をリアルに扱いたかった。ひとつの例として、本作に登場する敵にはすべて名前が付けられている。オマーとかジョーとかね。」
- 「大変だったよ。新しい技術というだけじゃなくて、収録の負担も大幅に増えたし......。でも、敵同士のコミュニケーションははるかに洗練されたものになったと思う。本作の敵は単なるNPCとか、人間の形をしただけの物体じゃない、と感じてほしかったんだ」
戦うべきときを選ぶ
- 「敵に見つかって、戦闘に巻き込まれても、全員を倒さないでその場を脱出できるようにしたかった。同様に、気配を消して完全に戦闘を避けられる箇所ももっと増やしたかったんだ。とても大変だし難しいけど、戦闘無しでクリアできるエリアも多い。敵と戦闘するしかない状況ももちろん出てくる。不快になるようなことをやらざるをえない状況だ。でも、それも本作の物語の、そしてエリーの旅の一部なんだ」
- 「『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』や『古代神の秘宝』で、僕らは広いステージを作るという実験をしてきた。本作でも同じことをするつもりだ。ただし、物語の展開とうまく合うようにね。緊張が緩和する場面や、プレイヤーに「次は何をしよう。どこに行ったらいいかな」と悩んでほしい場面に使うつもりだ」
恐るべき写実性
- 『The Last of Us』はPlayStation®3の技術的限界点を押し上げた作品だが、PlayStation®4の性能を生かして作られた世界はさらに魅力的なものになっている。
- 「『The Last of Us』と同じように限界に挑戦したよ。メモリや演算能力、画面上に表示される敵の数、マップの広さ。その結果、はるかに広範な世界、感染者の大群が登場する場面、広大な空間でプレイヤーを探し回る複数の敵部隊が出てくるようになった」
- 「またエリーにも、モーションマッピングと呼ばれる新しいアニメーションシステムを採用している。おかげで、動きが現れるまでの時間を短縮しながらリアルさも同時に向上させられた。たぶん、エリーは、操作性の面でもビジュアルの面でも、三人称視点のアクションゲームでは最高レベルのキャラクターになってるんじゃないかな」
- 「顔と動きのキャプチャーで得られる写実性は――俳優の演技をさらにうまくゲーム内に取り込めるようになったし細かいニュアンスも取り込めるから、単なる台本以上のもの、瞬きの仕方や目の細め方によって表現できるようになった。これまでできなかったレベルのニュアンスを込めた台本を書けるようになったんだ」
ソフトスペック
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タイトルThe Last of Us Part II
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ジャンルサバイバルアクション
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機種PS4
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発売日2020年2月21日(金)
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価格通常版 7,590円(税込)
デジタルDX版 8,690円(税込)
スペシャル版 9,790円(税込)
コレクターズ版 18,690円(税込)
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発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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予約
情報元:playstation.com
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