オーバーウォッチやローカライズに関する開発裏話。翻訳作業は大変

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オーバーウォッチ

スクウェア・エニックス ローカライズディレクター 西尾勇輝氏がTwitterにてオーバーウォッチやローカライズに関するファンの質問に回答しました。その一部を紹介。

Q. D.VAのULTの掛け声について。英語の「Nerf this」から何故「とっておき」になったのですか?
アルティメットのセリフは、まず第一に「必殺技」感を出すことを意識しています。D.Vaの「Nerf this」は「弱体化してみなよ(できるなら)」的なニュアンスですが、尺の問題もあるので、そこも考慮した結果が「とっておき」でした。 マクリーもかなり悩みましたね。
Q. 一番悩んだ翻訳はなんですか?
「Kill Participation」は大まかに言うと「アシスト+ファイナル・ブロウ/全体キル」なのですが、これを「キル貢献」とするまで試行錯誤しました。

セリフだと各ヒーローの母国語ボイスはすべて悩みます。大多数に伝わるものであれば活かしていきたいですね。

Q. キャラクターの声優さんを選ぶ時の基準について
キャスティングに関しては直感で決まる方々以外、サンプルボイスなどを延々と聞きながら決めていきます。英語版に極端に近づけると物まねになってしまうので、気をつけています。

例えばトレーサーの加藤英美里さんは直感、ゼニヤッタのマンモス西尾さんはサンプルを通して、でした。

Q. 西尾さんがローカライズを担当するほどの英語力を得た経緯について
僕は9歳から15歳までカナダ、その後18歳で高校を卒業するまではアメリカ、それぞれの現地校に通っていました。当時は漢字の読み書きの方が怪しいくらいでしたね笑 その後ふらふらしていたのですが、本当に些細なきっかけでゲーム翻訳者となり、今はローカライズ・ディレクターやってます!
Q. ローカライズするゲームタイトルの審議がどのようにして行われるのか知りたいです。 またローカライズするにあたってどのような制約があるのでしょうか??
一概には言えませんが、元々付き合いのある海外デベロッパーから打診されることもありますし、こちらから積極的に声をかける場合もあります。オーバーウォッチは後者ですね。

制約は倫理面はもちろんありますし、そもそも2バイト文字入れてみたらアボーンしたりとか、本当色々ありますよ笑

Q. 古川みりんさんが使うリーパーこと、ミリーパーの対処方を教えて下さい٩(๑òωó๑)۶
ミリーパーは中距離を維持しつつトレーサーまたはゲンジで裏を取るべし!あれ、いないな!と思ったら高所を確認すべし!きっとそこにはウルト持ちのミリーパーがいるはず!
Q. blizzard本社の方からの指摘などで、再翻訳が必要になったことはありますか?
ないです!幸いすごく信頼されています。 むしろ新ヒーローのCVを伝えるとテンションあがってますね笑
Q. ファイナルブロウとか、マッチオンファイアって、日本語訳するとどうなるのでしょう。 また、日本語訳する場合としない場合の違いって何なんですか?
ファイナル・ブロウはトドメを刺した数、オン・ファイアは活躍していることを示すものですが、どちらも一言で収めるのが難しく、無理するとダサくなるのでそのままにしています。

たいてい最初は訳されているのですが、画面でみて気持ち悪い!と感じたら変えます。

Q. 英語力が皆無な人が英語力を獲得するにはどうしたらいいですか?
個人的な意見ですが、本気で他言語を覚えたいのであれば「その言葉を話さないと生活できない」環境に身を投じることが一番だと思います。

英語力をレベルアップさせたいのであれば、なるべく現地の人とコミュニケーション取るのがいいかと!日本語で習っても上達しにくいと思うのですよ。

Q. ソンブラの声優は誰ですか?
まだ内緒!でも近いうちに公開するつもりですよ。
Q. PC版にも日本語が追加されるのは当初からの予定だったのでしょうか?日本語対応の発表は発売直前だった気がします。
初期から決まっていました。あまり詳細は言えませんが、パブリッシュしていない他プラットフォームに日本で収録した音声を乗せるというのは稀有な例なので、難しいところもありましたが、色々新鮮でした。
Q. 翻訳したセリフ等の中で1番のお気に入りや自信作はありますか?また、吹き替え収録時のエピソードなどもあれば聞きたいです。
一番好きなセリフはトレーサーがリーパーの真似をする「死相が見える」です笑 自信作はそうですね…最初のシネマティックトレーラー全部!

エピソードは…ジャンクラットの収録はいつも笑ってますね。後藤さんがぶっ飛んだ演技をするので、止めるのを忘れて爆笑してます!

Q. ジャンクラットのボイスラインの1つ、「鳴かぬなら爆破しましょうホトトギス!」のセリフがこのようになった経緯が気になります!
元のセリフは「If at first you don’t succeed, blow it up again」で、ことわざで遊んでいました。本来は「~ try, try, try again」です。日本語でメジャーな訳がないので、こういった風に書き換えてます!
Q. ジャンクラットの[オイラ]やラインハルトの[我が輩]、アナの[そなた]などが個性出まくりで大好きです。 これは些細な英語のニュアンスの違いから決めてるのか、西尾さんの色を出せるところなのか気になります。 あとこのキャラの一人称悩んだな~というのはありますか?
ニュアンスですが、英語をどう受け取るのかは個人次第だと思うので、結局は「色」が出ているのだと思います。ウィンストンを敬語調にしたのもそうですね。

ハンゾーの一人称は悩みました。未来の話なので、本当に「拙者」でいいのかどうか…今となっては良かったと思ってます。

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