パワプロ・プロスピの能力査定方法が開発者インタビューで明らかに

能力

Full-countが「実況パワフルプロ野球」「プロ野球スピリッツ」を開発するコナミのプロデューサーに独占インタビューをし、能力査定方法が明らかにされています。その内容を一部抜粋して紹介します。

パワプロ・プロスピの能力査定について

能力設定の裏側

  • 「我々も何の根拠もなくデータをつけるわけにはいきません。まずは、実際の公式記録をベースにさせていただいています。その上に各球団毎に専用の担当者が付いています。“番記者”的なものですね。その人が一旦、このシーズン中の担当チームのデータはこうです、というのを作っていきます」
  • 「公式記録を参考に作っていく作業になるので、12球団全部を1人でというのは難しい。ですので、1人の方に1球団の全ての選手をチェックしてもらってやってもらう形です」
  • 「実際にスタジアムに行って観戦したりもします」
  • 球種もそうです。あとは、明らかにこれはカットボールだろうという軌道をしていても、選手が『スライダーです』という場合は、そういう特殊な球種を再現したりもします。単純に公式記録だけでは作り切れないところはありますので、記録と担当者の見た印象などを擦り合わせた結果、ああいった能力になっています」

ルーキー選手の能力設定

  • ルーキーのデータはアマチュア時代の成績がベースになりますね。最近は大学野球であれ、甲子園もそうですが、試合の映像があったりしますから」
  • 「アマチュアが一番難しいんです。春に発売させていただくことが多いのですが、春に搭載するものは基本的に開幕予想データという形になっています。かなり我々の思惑というか『多分こうなんじゃないか』というのがどうしても入る。当たった時はすごくいいんですが、外れた時はなかなか……。ですので、思い切ったデータというのは付けづらいのです」
  • 球速は基本的にはアマチュア時代の最速になっています。実際、今までのプロ野球選手って、みなさんアマチュアを経てプロ野球選手になっています。ですので、アマチュア時代にこのくらいの成績を残した選手は、1年目はこうでした、というデータが積み上がってきています。そういうのを見て『この人はこのタイプなので、これくらいかなあ』と予想しています」
  • 「なかなかね、実際1年目から活躍する高卒の選手は少ないので、活躍できる能力をつけるのというのは難しいんですよね」

特殊能力も、まずは公式記録を参考

  • 特殊能力も、まずは公式記録を参考にします。それこそ盗塁のように公式記録を参考にするところもあれば、先ほど言ったようにみんなが感じている印象とかで反映することもあります。実際の試合の映像を見て、その選手がクイックが上手い、上手くないとか、そういうところも含めて能力に反映しているところもあります」
  • 時事ネタのようなものも結構あります。昔は松坂投手が西武にいたときには『力配分』という特殊能力が誕生しました。抑えなければならない打者や場面であれば、全力で投げてくるという能力を時事ネタとして採用したりとかもありますね」
  • 「流行った用語をそのまま特殊能力名にしたりとか。『レーザービーム』、『ささやき戦術』、『バズーカ』などはそうですね」
  • 「ですが、特殊能力として固有名称がつくようなものに関しては、相当年数の実績のデータをふまえて検討するようにしています」
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